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有田隆平選手に見るリーダーの姿

たまたま報道ステーションを見ていたところ、早稲田ラグビー部の特集の放映があった。この1年間の軌跡を主将の有田隆平選手を中心として描いたものだった。

2010年度の大学スポーツの主役は誰が見ても早稲田であった。野球の明治神宮大会の制覇、駅伝の大学3大レースの3冠達成などなど。
こと、主将ということになると、どうしても野球部の斎藤佑樹選手が注目されている。確かに彼の発言、マスコミへの対応などを見ていると、本当に誰からみても立派な主将である。

彼のことは日本国民のほとんど誰もが知っていると思うが、私はラグビー部の有田選手も斎藤選手に負けず劣らない立派な主将であると思う。個人的には斎藤選手よりも好きなタイプの主将だ。

有田選手は、トークが上手いわけでもなければ、女性(特におばちゃん)を虜にするルックスを持っているわけでもない。私から言わせれば、昔の日本男児さながらの「背中で語る主将だ」。
ボールを持てば必ず前に前進し、タックルの際は、どんなに大きな相手でも絶対に逃げずに真っ向から倒しに行く。グランド上の誰よりも体を張り、言葉ではなくプレーでチームを鼓舞し続ける。

昨今の世の中、リーダシップ論なる様々な本を書店などで目にするが、こうした「背中で語るリーダー」なんてものも、なかなか私は好きである。「男たるもの言葉より行動で示せ」といったリーダー論であろうか。

有田選手は、ふとそんなことを私に考えさせてくれた。考えてみたら、つい先日32歳の誕生日を迎えた私よりも10歳も年下の人間に大切なことを教えてもらった気がする。

最後に、決勝で帝京に完敗した後の表彰式で、第93代主将として、ずーっと胸を張っている有田選手の目から涙がつたっている姿がなんとも言えない格好良さであった。
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by hiroaki_kakinuma | 2011-01-13 23:30 | ラグビー