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最近ちょっと固い話が続きましたので、本来の趣旨に戻ってスポーツの話をさせてください。

日本では非常に悲しいことに、ワールドカップが現在NZで開催されていることさえほとんど話題になっていないラグビー、しかもラグビー未開の地アメリカのお話です。

みなさん、「もし40分ハーフの試合中にトイレに行きたくなったらどうするの?」って考えたことありませんか?

昔、マラソンでは高橋尚子さんが途中でトイレに行ったこともありました。人間ですから、生理現象は止めようがない時はどうしようもありません。

さあ、ラグビーの場合は??

僕の経験上、基本的に試合中にってことはないんですが、試合開始直前、ハーフタイム中ってのは結構あります。
日本だと、みなさん草むらの奥の方に隠れてしたり、まぁいろいろと工夫して控えめに用を済ませます。さすが日本人って感じですよね。

さて、本題のアメリカでは??
これは私がNYに留学していた時に所属していたOld Blueでの出来事です。
Old Blueのホームグランドは当時人工芝でした。

僕の友人Ben Sadgroveくん、なんとなんとハーフタイム中にみんなで円陣を組み終えると、突然片膝をつき始めます。
すると、、、音を立てながら液体が、、、


アメリカラグビー事情(試合中にトイレに行きたくなったら・・・)_a0073687_23345725.jpg

(突進するBenくん、ラグビーは昔は相当すごかったようですが・・・)

もう、潔癖症の僕としては、試合、そして自分のプレーよりも、Benくんが用を足した所に行かないようにするだけで必死。本当にその試合はあるいみ死に物狂いでした。

ちなみにBenくんの名誉のために言うと、グランドのど真ん中で用を足す人間は彼だけではありませんでした。これってアメリカ文化なんでしょうか??
# by hiroaki_kakinuma | 2011-09-18 23:39 | ラグビー
どうも観光行政に携わっていると、行政の政策、新聞報道等々で違和感を感じることが多い。

・競い合って行われる各自治体の首長によるトッププロモーション
・政治的思惑が先行した「見せかけの」連携によるプロモーション
・震災復興を謳った政策目的の不明な補助制度の創設
などなど枚挙にいとまがない。

なぜこうしたことになってしまうのか?

大きな原因として、国家として観光を推進していくことの目的が、少子高齢化に直面した我が国の経済活性化の側面からのみ捉えられすぎなのではないかと思う。
自分自身、観光政策をもっと産業政策の観点から考えるべき(例:旅行業者のグローバル競争力の強化、ホテル・旅館業のグローバル化など)と思っているが、そうした議論ではなくもっと短絡的な思想が蔓延っている気がする。

こうした意味では、観光のアウトカムを人数「だけ」で測ること、そしてそのために中国人をとにかく誘致する、という考えは非常に浅はかだと思う。

僕が強調したいのは、まさに「観光」の語源にもある「国の光を観せる」ということだ。

日本という国は、文化、伝統、自然、食べ物などなど、そして何より人間、もっと世界に誇っていい国なのではないだろうか。外国人が日本を訪れて満足しないわけはない。きっと、日本が好きになって、そして、心がより豊かになって帰ってくれるはずだ。(外国人が心が豊かじゃない、と言っているわけではない)

より現実的な話をすれば、多くの外国人が本当の「日本」というものを理解してくれれば、経済面でも国家安全保障面でも、日本にとって良い方向に動かないはずがない。

観光政策というものを絶対に一時的な経済活性化策として捉えるべきではない。より長期的な国家プロジェクトとして多角的な視野で推進していくべきであると心から思う。
# by hiroaki_kakinuma | 2011-09-10 22:12 | 仕事
京都で観光の仕事をしている誰もが、どうやって京都の伝統産業を世界に発信していくか、そして世界の人々に買っていただくかということを考えます。

様々な関係者といろいろと話を聞いていると、共通して言えるのは、どうやら、
「伝統産業の個々をそのまま世界に持っていっては通用しない。ポイントは、日本の持つ伝統と巧みの技を如何に世界のそれぞれの国のライフスタイルに融合させるか」
ということのようです。

さてここで、メジャーリーグに目を向けてみましょう。

私の中で成功例として挙げたいのは、ヤンキース時代の松井秀喜選手です。(イチロー選手はある意味超越していますし、またチームは成功をしていないので敢えてはずします。)

松井選手の日本時代のイメージと言うと、何よりもホームランでした。それがメジャーリーグに行ってからは、長距離砲というイメージを捨て去り、それよりも勝負強いバッターというものが彼の代名詞になっています。
松井選手は渡米直後から、メジャーリーグ、そして名門ヤンキースの一員として生き残るために、当時持っていた自分自身の能力を自己分析して、バッティングスタイルを変えたのです。
このことが、松井選手はヤンキースのチームメートの信頼、そしてニューヨークのファンの心を掴み、2009年のワールドシリーズでの活躍に繋がったわけです。
(エンゼルス、アスレティックス移籍後は、認めたくはありませんが衰えもあると思いますが、チーム内でのポジショニングに迷いがある気がします。)

逆に日本ほどの活躍ができていない、というより自分自身の能力が活かしきれていないのが松坂大輔選手です。メジャーリーグでの投手の調整方法、試合での先発の役割(厳しい球数制限)などに、未だに対応できていません。

松井秀喜選手ほどの人間、ホームランという観点で日本を極めた人間でさえ、世界(メジャーリーグ)に進出した際には戦うフィールドに順応すべくスタイルを変化させたわけです。
このことは我々にも非常に重要な示唆を与えてくれる気がします。
# by hiroaki_kakinuma | 2011-05-23 23:00 | 仕事
「観光」と言えばフランス!!

いつもパリに住む先輩からフランスの「観光」に関するセンスの良さは聞いてはいましたが、先日発売されたミシュランのトラベルガイドの日本版には、そのセンスの良さが溢れていました。

一番現れているのが、日本の区域分けです。
・Tokyo et le Kanto
・Kyoto et le Kansai
       ・
       ・
       ・

注目は関西の部分です。
おそらく日本で作ったら行政の事情により、
「関西エリア」、「大阪とその周辺エリア」、「京阪神とその周辺エリア」…
せいぜいこんな感じでしょう。

さて、世界(特に欧米)のトラベラーはこれを見て理解できるでしょうか?
答えは「ノー」

やはり、世界(特に欧米)でのブランド力は「京都」なんです。
この場合の読者はフランスをはじめとする欧米のトラベラーなんですから、彼らの分かりやすいような構成にすることが必要不可欠です。

しかし、この当たり前のことが日本の行政はできないんです。
普段仕事をして、マーケットの需要よりも行政の事情を優先させる事例を多々見ていると、本当に日本の未来が心配になります。

僕は「京都中華思想」的な考えを持っているわけではありません。
持っているとすれば、「日本ラブ」な気持ちくらいです。

「観光立国」を目指すのであれば、その先人たるフランス人のマーケットに対するセンスを見習おうじゃないですか!!
# by hiroaki_kakinuma | 2011-05-17 11:31 | 仕事
僕がNYに留学して、ラグビーに明け暮れていた時の話です。

僕の所属していたOld Blueというチームには、毎年シーズンになるとオーストラリアをはじめとして、多数の外国人が助っ人(?)としてチームにやってきました。
僕も結構そういった外国人と仲良くしていたんですが、必ずと言って良いほど彼らは、
「Hiro、今年は俺もチームに加入したし、絶対に優勝だよな!!」
「今日はチームとしてはダメだったけど、Hiro、俺のプレーは良かったよな??」
とか、とにかく自分に対して自信が満々でした。(一部のプレーヤーは口だけで、レギュラーになれなかったりもしていたんですが…(笑))

一方、日本人のメジャーリーガーとかを見ていると、
「まずはレギュラーになることが目標です」
「とにかくチームが勝つことが大事です」
などなど、どんな実績を日本で上げていたとしても、とにかく謙虚な気がします。

こういうメンタリティーって、スポーツだけでなく、ビジネスの世界の話にも当てはまる気がするのは僕だけでしょうか。