アジアの中の日本

昨日仕事でイギリス人4人とディナーをした。その中でどうしてイギリス人があまり日本に観光に来ないのか、という話になった。

よく言われているように「日本という国が旅行で行くべき国であることを知らない」ということが大きな原因の一つであるようだが、もう一つが「せっかくアジアに行くんだったら、もっとアジアらしい国に・・・」ということがあるらしい。もっとブレイクダウンすれば、欧米からみたアジアのイメージと言えば、安い、エキゾティック、こんなことになるのだが、どうやら、日本のイメージはそのこととかけ離れてしまうらしい。

そもそも日本人ってアジアの中の日本っていう意識はどれだけあるのだろうか?

最近でこそアジアの国々の経済が急成長したこともあり、多くの日本人がアジアとの接点ということを意識し始めたと思うが、日本はアジアの一員であるということを心底どれだけの人が誇り(?)に思っているのだろうか。

自らの日常生活を省ってみて、「日本は地理的にはアジアに属するが、他のアジアの国々とはちょっと違うんだよ」って思っている人、意外と多くないですか?

歴史的に、アジアの国で一番最初に産業革命を起こし、欧米諸国にキャッチアップしたことや、タイと並んで唯一欧米列強からの侵略に耐え独立を維持したことに起因するのかもしれないが、私は多くの日本人がアジアの中での特別意識を持っていると思う。

こうした国民意識を反映してか、少なくとも観光に関しては、欧米人から見れば「日本はアジアらしくない国」ということのようである。

現在の経済の中では、成長著しいアジアマーケットの成長を取り込みやすいということで、「アジアの中の日本」ということが非常にチャンスに捉えられているが、残念ながら観光においては、このことが逆に大きなハンデになってしまっているようである。

今更日本が「アジアらしい国」になるのは無理であるし、その必要もない。地理的にアジアに存在することも変えようもない事実であるので、勝負はその中でどう日本らしさをだすか、日本をブランディングするか、そしてそれをグローバルに伝えていくか、ということであると思う。
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by hiroaki_kakinuma | 2010-10-14 23:11 | 仕事